年齢別の選挙の投票率を、調べてみた。若者の投票率は相対的にも下がっている?
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選挙の投票率について、気になったことがあったのでExcelを用いて調べてみた。
その結果について、まとめてみる。
疑問
気になったことというのは、最近の若者の投票率は低下しているのか、ということ。
私自身は選挙に行くし、選挙には行くべきだと思っている。
20代の投票率がすごく低いのも、知っている。
だが、
「最近の」若者の投票率が「相対的に」低下しているのか
を調べたいと思った。
年齢別に追いかけてみた
衆議院総選挙の投票率のデータを用いて、2012年時点で20歳~114歳(最古のデータ時に69歳)の、投票率の推移を出した。
年代別投票率の推移 | 公益財団法人 明るい選挙推進協会
データは、ここのものを用いた。
調べる方法は単純で、1967年時点の20代には20代のデータを、60代には60代のデータを、と、16回の選挙分入れていっただけ。
1~4年に1回は選挙があっているので、少しずつ該当の世代は、ずれていく。
上の画像の色分けが、それを表している。
そして、数値を2012年の年齢別にグラフ化した。
で、25,35,……,115と、10歳刻みで出した。全部乗せると線が多すぎて見えなくなるので、10歳刻みのフィルタをかけている。
そのグラフが、
これだ。
縦軸が投票率(%)、横軸が時間(数値は何回目の衆議院総選挙か)だ。
これを見ると、確かに85~35歳は年齢が下がるにつれて投票率が下がっている。
投票率との差を出してみた
投票率自体に違いがあって、よく分からなかったので、投票率との差を出してみた。
グラフのタイトルが「平均との差」になっているが「投票率との差」の間違いだ。
ここから何が読み取れるか、分からなくなってきたが、下がっているようには見える。
あとは、若者は投票にいかないんだな、とも見える。
最近は「~35歳」と「55歳~」に差が開いているなぁ、とも。これが、若者が選挙にいかない、ということだろうか。
若者が投票にいかなくなってきているの?
年代別に、投票率が相対的にどう推移しているか、どうやったら分かるか考えた。
そして、偏差値を出してグラフ化したらどうなるだろう、と思って、やってみた。
結果は、
これだ。
計算式(Excel)は、
=(投票率-AVERAGE(範囲))/STDEV(範囲)*10+50
こんな感じ。範囲というのは、その選挙の投票率のセル全部だ。
ちょっと以外なグラフになった気がする。
これを見ると、下がっているのは3,40代に見える。
そして、20代は偏差値的には上がっているように見える。
あと、60代が上がっている。
もちろん、全体の投票率が下がっているので一概にいえない部分も多いとは思うが、昔の若者より今の若者のほうが投票に行かないのかといえば、そうではないように見える。
投票に行こうよ
いろいろグラフを作って、長々と書いたが、結局は、
「みんな投票に行こうよ」
ということだ。
20代が偏差値的には上昇傾向だろうが、3,40%台が少なすぎるのは事実だ。
絶対値を上げる必要がある。
そして、どうすれば絶対値が上がるのか、ということをもう少し本気で考えたい。
若者が行かない、若者は投票に行け、で思考停止するのではだめだろう。
なぜ行かないのか、どうすれば行くのか考えなければ。
年をとるとだんだんと投票率が上がっていくならば、最初から行くような手立てがないかということを考えなければ。
全体の投票率も、下がってきている。
どうすれば、もっと投票に行くのか、行きたいと思えるのか、行けるのか。
考えねばならないのでは、ないだろうか。